[六番歌]かささぎの、、中納言家持の歌の真意は


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鵲(かささき)の 渡せる橋に 置く霜の 白きをみれば 夜ぞ更けにける

中納言家持(ちゅうなごんやかもち)

現代語訳は、「カササギたちが渡した橋にも、あんなに白く霜が降りてるところをみれば、すっかり夜も更けたのだなぁ」です。

作者の中納言家持は、あの有名な大伴家持(おおとものやかもち)です。第二国歌と言われる『海行かば』を詠んだことでも知られていますね。

大伴家持が生きた時代は、白村江(はくすきえ)の戦いで、唐と新羅に敗れた日本が、国を一つにまとめようとしていた時代です。大伴家持は、軍の総指揮官でした。

一方、「鵲の渡せる橋」というのは、中国の伝説、織姫と牽牛(けんぎゅう)の七夕伝説に登場します。たくさんのカササギが飛んできて、並ぶように連なって、天の川に橋を架けてくれるお話だそうです。鵲は、隊列を組んだ軍隊をイメージさせるそうです。

「あたり一面、真っ白に霜が降りている。真冬なのに、見上げれば夜空には夏の星座が出ている。夜も更けきってもう少しで明け方なんだなぁ。ほら、あそこに織姫星と牽牛星が出ているよ。織姫と牽牛は、年に一度真夏の七夕に、鵲たちが作る橋を渡って会うというけれど、俺たちは国を守るカササギだ。人々を守るために、俺たちはこうして夜更けまで仕事をしているのだよ。」と、詠んででいるということです。

白村江の戦いの後、いつまた唐や新羅の大軍が攻め込んでくるかわからない。軍の総指揮官である大伴家持は、国防のために夜遅くまで必死に働いている。

全身全霊で国を守ろうとする強い意志が、この歌には込められている、とねずさんは言います。

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