[十三番歌]筑波嶺の 峰より落つる みなの川、、は、素直な恋心を


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[十三番歌] 筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞ積もりて 淵となりぬる

陽成院(ようぜいいん)

この歌は、陽成天皇の御製で、『後撰集』に載っている歌。

「釣殿(つりどの)の皇子(みこ)につかはしける」と後撰集の詞書(ことばがき)にあります。釣殿の皇子は、光孝天皇の娘のすいし内親王のことで、後に、陽成天皇とご結婚されています。

筑波山は、昔からめでたい山とされていました。

春と秋の農閑期に人々が集まって、舞い踊り、その年の豊穣(ほうじょう)に感謝し、次の年の豊穣を祈る行事が行われていました。また、産霊(うぶす)という子供を産む意味の神事もありました。

この歌は、

男女の愛を寿ぐ筑波山の峰から流れ落ちる男女川(みなのがわ)が、次第に大きな流れとなっていって、人々に恵みを与える深い淵をつくるように、私の恋心も、積もり積もって益々深くなっています。

という意味。光孝天皇の、すいし内親王に寄せる募る恋心と、筑波山を読み込むことで、私の妻になって子供を産んでくださいというメッセージが込められているとみることができます。

(参考:『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』)

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