[十八番歌]住之江の 岸に寄る波 よるさへや


住之江の 岸に寄る波 夜さえや 夢の通ひ路 人目よくらむ

(藤原敏行朝臣)

住之江は、今の大阪、住之江区。住吉神社があります。

昔は海に面していたそうです。

住之江の海岸に寄せる波のように、

あなたに会いたい気持ちが募ります。

それなのに

あなたはなぜ夢の中でさえ

人目を避けようとなさるのでしょうか。

当時は、通い婚といって、男性が女性の元に通いました。

ですから、

この歌で、人目を避けているのは、相手の女性ではなく、詠み手自身でしょう。

意中の女性をすぐにでも手に入れたいが、叶わない。

想う事すら許されない、、

「寄せては返す波」のような激情にかられたとしても、

その思いは夢の中に届けておく、

否、

夢の中でさえ人目を避けようとする。

そんな身分や立場が許さない恋心を詠ったものだと、

ねずさんは、読み解いています。

参考:『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』

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