『実語教』解説 その1



『実語教』の中で、私がわかりづらいな、と思ったところを解説していきますね。?
まず初めは、冒頭から区切りのいいところまで(^_^;)、下記素読用読み下し文。
「山高きが故に貴からず。樹有るを以て貴しとす。
人肥えたるが故に貴からず。
智有るを以て貴しとす。
富は是一生の財(たから)、身滅すれば即ち共に滅す。
智は是万代の財、命終われば即ち随って行く。」

※「智は是万代の財、命終われば即ち随って行く。」は、知恵は、ずっと後まで残るもので、自分が死んでも、子孫へと受け継がれていくものです」という意味です。
「玉磨かざれば光無し。光無きを石瓦とす。
人学ばざれば智無し。智無きを愚人とす。
倉の内の財は朽つること有り。
身の内の才は朽つること無し。
千両の金(こがね)を積むといえども、一日の学にはしかず。」

※このブロックは、イメージ通り汲み取って大丈夫だと思います。

「兄弟常に合わず。慈悲を兄弟とす。
財物(ざいもつ)永く存せず。才知を財物とす。
四大(しだい)日々に衰え、心神(しんじん)夜々(やや)に暗し。
幼時(いとけなきとき)勤学せざれば、老いて後恨み悔ゆといえども、
尚所益有ること無し。
かるが故に書を読んで倦むことなかれ。
学文(がくもん)に怠る時なかれ。
眠りを除いて通夜(つうや)に誦(じゅ)せよ。
飢えを忍んで終日(ひめもす)習え。」

※「兄弟常に合わず。」は、兄弟でも、いつも仲のいいものではない。という意味。
※「慈悲を兄弟とす。」は、相手を思いやる気持ちがあれば、兄弟でなくても親しい兄弟のように見えてくる。という意味。
※「財物(ざいもつ)永く存せず。才知を財物とす。」は、お金や物はずっとあるものではないから、いくら使っても減らない知恵や技術を身に着けることが大切だ、という意味。
※「四大(しだい)日々に衰え、心神(しんじん)夜々(やや)に暗し。」は、年を取るとだんだん体は衰えて、元気がなくなってくるという意味。
「四大(しだい)」とは、「地・水・火・風」の4つを指します。昔の人は、宇宙や人の体は、「地・水・火・風」という4つの要素からできていると考えられていたそうで、この「四大」とは、人間の体のことを指しているそうです。

江戸時代、寺子屋で子供達が習っていた『実語教』
平安時代の終わりにできて、以後明治の初めまで使われていたという『実語教』 テンポよく、人の道を説いていて、いい感じです。 ...

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