『タッポーチョ』(ドン・ジョンズ著)に描かれた日本軍人の気高い精神に触れてほしい


『タッポーチョ』(ドン・ジョンズ著)は、大東亜戦争における日本の敗戦を決定的にしたサイパン島陥落の後、同島を占領したアメリカ軍の大群を向こうに回して、ゲリラ活動を続けた大場隊の軌跡を小説化したものですが、著者ドン・ジョーンズは、アメリカ軍兵士として大場大尉と戦いました。

あとがきから、著者の言葉を引用します。

「 私は、今日の日本で1945年(昭和20年)以降に生まれた人達の間では、日本にあった戦争についてあまりに知られていないことが残念で、この本を書きました。
これを書く前に、私はそういう年代の人たちに、戦争についてどういうことを知っているか尋ねて、個人的に調べてみました。ほとんどの人たちは、私は何も知らないとか、日本が負けたことを知っているというだけでした。もっと重要なことは、多くの人たちの間に、戦争のことを言うのを恥じる感覚があるというものでした。
この人たちは、自分たちの父や祖父や叔父たちが、自分たちの国を守るために戦った精神について、何も知りませんでした。もっと驚いたことは、その人たちがしたことに、なんの尊敬の念も払っていないことです。
私は、このことをとても残念に思います。日本の兵隊は、よく戦ったのです。世界の戦士たちの中でも、最も優れた戦士たちでした。彼らは、自分たちの国のために生命を捨てることを恐れませんでした。私は、そのことを、こういう兵士たちと三年戦いましたから、よく知っています。-中略–
私はここで、一人の日本の兵士のことを書きました。大場大尉は、どんな国でも誇りに思うに違いない人です。しかし、彼は、そういう大勢の人たちの一人に過ぎません。
この小説が、ほかの作家たちがほかのヒーローの物語を書くのを刺激することになるのが、私の望みです。
そうなれば、事実によって、現在の知識の真空状態は埋められることになるでしょう。また、先述の恥じる感覚は、誇りに変わるでしょう。そして、それは、日本の歴史のこれまで書かれていないページを埋めることになるでしょう。
そして、それらのページは、今日の若い日本の人たちにとってだけでなく、その人たちの子供や孫にとっても、誇りの源泉になるでしょう。
それが、私が最も強く持っている願いです。」(1982年11月 ドン・ジョーンズ)

昭和20年12月1日、大場大尉達は米軍に降伏。その降伏の時の様子を示すアメリカ海兵隊の新聞が、この本の見開きに入っていました。
映画でも、このシーンはあり、ものすごく感動しながら観ましたが、ここの部分は作り話だろう、まさか、こんな美しい場面があるわけない、と思っていました。でも、本当だったのです。

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