シラスって、魚? ウシハクって、牛の名前? 日本の国治めのお話



日本は、神話の頃から、「シラス」による国づくりをしてきたんだ。
古事記天孫降臨で、ニニギノミコトが天から地上へお降りになられる際に、天照大神が、おっしゃった言葉の中にも、この「シラス」という言葉があるんだ。

~天壌無窮の神勅~

葦原の 千五百秋(ちいほあき)の瑞穂の国は、

これ吾が子孫(うみのこ)の王たるべき地(くに)なり。

宜しく爾(いまし)皇孫(すめみま)

就(ゆ)いて治(しら)せ。

さきくませ。

宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、

まさに天壌(あめつち)と窮(きわま)り無けむ


「ゆいてしらせ」は、「行って、統治しなさい」っていう意味。

「シラス」は、「知らす」という意味で、みんなで情報を共有して、力を合わせてよい社会をつくっていこうっていうことなんだ。この「シラス」を具体的に国の治め方にしたのが、大化の改新で有名な中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)、後の天智天皇なんだって。

シラス」は、天皇は国の最高権威で、民は、天皇の宝物、とされ、時の権力者は、天皇から政治権力を預かって、天皇の宝である民のために働くという仕組みなんだよ。

これに対して、「ウシハク」とは、漢字では「主(うし)」が「佩く(はく)=身につける。所有する」」と書くんだけれど、これは、主人が、下の者を所有して支配することなんだ。この統治形態は、他の国では普通に行われていることだったんだ。

日本の、「シラス」とは、ずいぶん違うよね。

天皇は「権威」であって、権力者とは違う。
権威は、権力者の上位にあるんだ。とても、高貴なものなんだ。
政府など時の政治権力者は、天皇の権威により政治を司る権力を授けられ、天皇のおおみたからである民を統治しているという仕組みだね。

国会の開会式で、衆参両議院全員が出席して、衆議院議長が両議院を代表して式辞を述べ、天皇陛下からお言葉を賜るあの荘厳な雰囲気からも、「シラス」というもののすばらしさが伝わるように思うのは、僕だけではないと思うよ。

日本は、二千年以上も前から、
天皇は民を大切にし、民は天皇を父のように慕い尊敬し、君民一体となって、家族国家をつくってきたんだ。この「シラス」という「国治め」の方法が、日本が二千年以上も続き、世界で最も歴史の古い国になった一番の理由なんだ。

僕たちは、凄い国に生まれ、生きているんだね。

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