江戸時代に流行した『明君家訓』、武士の心構えは今にも通じるよね[#47]


今日は、江戸時代の武士たちの間で大流行した「明君家訓」という本に書かれている武士の心構えについてお話をするね。

室鳩巣(むろきゅうそう):江戸時代の儒学者。
彼が書いた本が『明君家訓』。

八代将軍 徳川吉宗が、側近の者たちに、この本を読むように薦めたんだ。

それで、江戸城に登城、今の言葉で言うと、お役所に出勤する武士たちは、みんなこの本を持っていたんだって。
実践していたってことだよね。

さて、この本には、
どんなことが書いてあるのか、一緒にみてみよう!

節義の嗜(たしなみ)とは、

口に偽りを言わず、

利己的な態度を構えず、

心は素直にして外に飾りなく、

作法を乱さず、

礼儀正しく、

上(かみ)にへつらわず、

下(しも)を慢(あなど)らず、

己が約諾を違えず、

人の艱難を見捨てず、

(中略)

さて、恥を知(り)て 首を刎ねらるるとも、

己がすまじき事はせず、

死すべき場をば一足も引かず、

常に義理(正義と道理)を重んじ、

その心は鉄石のごとく堅固であり、

また温和慈愛にして、物のあわれという情感を知り、

人に情けあるを、

節義の士とは申すのである

そして、武士の節義を重んじているからこそ、君主や上司の判断が誤っている時は、異なる意見を言ったり、諫めたりすることも正しいことだと記しているんだ。盲目的に上司に従えと入っていないのが、日本的だよね。

それぞれが持っている心情を曲げてまで、私一人に忠節を尽くすべきであるとは、少しも思っていない。たとえ私の命令に背くようなことになろうとも、各自が自己の信念を踏み外すことがないのであれば、それは私にとっても、
誠に珍重であると思う

と、将軍の言葉を借りる形で、書いているんだ。

この考えって、福沢諭吉(1835~1901)が『學問ノススメ』で書いている有名な一節「一身独立して一国独立す」という言葉に含まれている思想にも通じるものがあるって、思わないかい?

そして、何より、今の僕たちの行動指針としても大切にしたい、守るべきことがあるよね。

じゃあ、またね。

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