修行においては、これまで成就ということはなし(葉隠)


渡邉五郎三郎先生という齢100になられた方の学習会に、長年参加していました。

先生から届く年賀状には、

必ず、今後ともご指導ご鞭撻下さい、

というような言葉が書いてありました。

どうして、若輩も若輩者の何十も下の私のような人間に対する書に、

「ご指導ご鞭撻」という言葉があるのか、

先生のお人柄とは存じ上げつつも、

長年、不思議に思っていたのです。

昨日、

先生の講演録「先師・先哲の教えに学ぶ 人としての生き方」を読んでいたら、

『葉隠』の言葉が書いてありました。

修行においては、これまで成就ということはなし。

成就と思うところ、そのまま道にそむくことなり。

一生の間、不足不足と思いて、思い死すところ、

後より見て成就の人なり。

あぁ、、これだ。

これが、先生の生き方の一つだったのだ、と気づいたのです。

修行というものには、これで成就したということはない。

成就したと思う心そのものが、道に背くのだ。

一生の間、絶えず不足不足と思い続けて、

一所懸命努力をして人生を終えた時、

後より見て成就の人であるということだ、

という意味です。

改めて、渡邉五郎三郎先生の後姿を見て過ごせた自分は、

とても幸せ者だと思った次第です。

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