[五十番歌]君がためをしからざりし命さへ、、 は、熱い恋の歌だけど、、、


君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな

御拾遺集 /藤原義孝(ふじわらのよしたか)

あなたのために いつ死んでも惜しくない命だと思っていましたが、今は、あなたのためにこそ、長生きしたいと思っています。

『御拾遺集(ごしゅういしゅう)』の詞書(ことばがき)には、

「女のもとより帰りてつかはしける」とあります。彼女のもとで一夜を過ごして帰ってきた後に贈った和歌ですね。

藤原義孝は、超美男子だったんですって。

「御かたちのありがたく、末の世にもさるべき人や出ておはしましがたからむ」と『大鏡』という本に記されている絶世の美男子でした。

「ご容姿がことのほか美しく、将来に至るまでこれほどの人は現れないことでしょう」って、どれだけハンサムだったのでしょうね。

ところが、

美男子で和歌も上手で評判の高かった義孝は、わずか21歳で病死してしまいます。

この歌は、熱い愛の気持ちで詠まれた歌ですが、残された人々からすれば、愛する人に死なれてしまった深い悲しみを内包する歌にも感じられますね。

ハンサムで優秀な好青年が、21歳の若さで夭逝(ようせい)してしまう。

しかも、そう遠くない昔元気なころ、熱々だった恋人に、この歌を詠っていたなんて、、

言葉にならない悲しい気持ちになります。


★かるた取りのポイント

「きみがため」で始まる歌は2つありますが、青札ではこの歌だけです。


★参考文献

平成30年8月開催予定 第3回小学生百人一首大会
「青札一覧」 
青札にある20首の歌について、意味など知ってほしい事柄を書き綴っていきます。 書いたものから、順次リンクを張っていきますね。 ...
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