契沖(けいちゅう/江戸前期の国学者)の詠んだ「わたつみ」の歌は『古事記』と深い関係があるんだって!


わたつみの その生みの子の 八十(やそ)つづき

 大和(やまと)の国の 君(きみ)ぞ変らぬ

                                                             契沖

契沖、という名前を聞いたことがありますか?

スポンサーリンク
simplicity11

契沖(けいちゅう)はどんな人?

契沖は、

江戸初期(寛永17年(1640)~元禄14年(1701))に生きた僧、お坊さんで、

国学者の先駆けとなった人です。

水戸黄門でおなじみの水戸光圀(みとみつくに)から指示されて、

万葉集の注釈書『万葉代匠記』を書いています。

後世の学者にも大きな影響を与えました。

本居宣長(もとおりのりなが)は、

契沖の文献から学び、

35年もの研究を費やして古事記研究の注釈書『古事記伝』

書きました。

今私たちが『古事記』を学ぶことができているのは、

本居宣長の『古事記伝』のおかげです。

本居宣長のことについては、

『うひ山ぶみ』

という本についてのこの記事に少し書いていますので、

見てくださいね。

昨日、本屋さんをうろうろしていたら、本棚から熱い視線を送ってくる本がありました☺ 本居宣長(もと…

契沖の「わたつみの、、」和歌の意味

さて、

わたつみの その生みの子の 八十つづき 大和の国の 君ぞ変わらぬ

という歌。

この歌は、

『古事記』を知っている人には、

深い意味まで読み取れるのですって。

残念なことに、

私は解説を読んで初めて、あぁ~~そうなのかぁ~~と思った程度

ナサケナイ

でも、私のような人もいると思いますので、

一緒に見ていきましょうね。

わたつみの その生みの子

「海神(わたつみ)の 産み給いし御子(みこ)」

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の妃 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は

わたつみの娘。

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の子供が

ウガヤフキアエズノミコト。

ウガヤフキアエズノミコトと わたつみの娘 玉依姫命(たまよりひめのみこと)が結婚して

神武天皇がお生まれ遊ばした。

こういうことが『古事記』に書いてあるそうです。

契沖は、

この国のはじめのお話(肇国 ちょうこく)の歴史を偲び奉って

海神の生みの御子は「八十つづき」と連綿と無限に続いて、

その子孫である私たちの国 日本が

それぞれの時代の大君も

変わることなくお治めになられ

大洋(おおわたつみ)のようにいつまでも不変におわします。

高天原(たかまがはら)と蒼海原(あおうなばら)

この2つの結合ほど

荘厳で無窮のものはないと

歌いあげているのですって。

深いィィィ。。


参考)
愛国百人一首 (川田順著/河出書房新社)

心にとめておきたい和歌の数々↓

和歌の歴史は、かれこれ二千年。 ”五七五七七”という僅か31文字の中に心を詠みこむ、 この表現形式が二千年間ず…