今日は、どうして歴史を学ぶの?
神話や日本の国の成り立ちや国の形、ご先祖様たちがどう生きてきたかを学ぶと、いっぱい良いことがあるって、どういうこと?
というお話だよ。
君は、パパとママから生まれてきたよね。パパは、誰から生まれてきた?
そう、パパにもパパとママがいるよね。君から見たらおじいちゃん、おばあちゃん。
そして、おじいちゃん、おばあちゃんにも、夫々両親がいる。
おじいちゃんおばあちゃん4人いて初めて、君が生まれてる。
じゃあ、そのもっと前は?
ねっ?
君が生まれてくるまでに、一体、何人の人と繋がっているんだろう。
その一人でも、いなかったら、君は今ここにいなかったのかもしれないね。
君が今存在するのは、ご先祖様たちが紡ぎ紡いできてくれた「命のバトン」のお蔭なんだ。
せっかく紡いでもらった命は、君一人のものじゃないんだ。
この絆を、今度は君が、次の世代に引き継いでいかなければならないだ。
責任重大だよ!
歴史っていうのは、ずうぅ~~っと昔から今まで、「命」を感じながら、調和を大切に綿々と繋いできた、ご先祖様たちのあゆみなんだ。それを、君たちは、今度は自分が紡いでいく番なんだよ。
つまりね、
「歴史」は、本の中の事でもなければ、「他人ごと」でもなくって、「自分の事」なんだ。
このまえ、小学生や中学生に「日本がすきになる!歴史」を教える活動をしている齋藤武夫先生のお話を聞きに行ったんだ。すっごく、よかったよ。
先生はこうおっしゃったんだ。
「日本人の先祖が力を合わせて日本という国を作り、守り、発展させてきた。歴史とはご先祖様の国づくりのバトンパス。正しい歴史教育が自尊感情を生み、情緒や、思いやり、責任感、向上心、規範意識、逆境への強さなどを生む。」って。
自分の体・心は、自分だけのものじゃない、社会の財産なんだから、次の人に良いバトンを渡せるように、きちんと学ぼう。恥ずかしくない生き方をしよう、って思うようになるよね。自分だけの体や心じゃない、って思えば、とてもつらいことがあっても、芯は崩れない。乗り越えることができるんだ。
先生は、こうも言ってるよ。
誇りある日本人を目指して、「先人への感謝と国を愛する心」を育てるのが歴史教育の重大な使命だって。
「国家は、国民が支えあう共同体」
「日本は、素晴らしい国」
「日本は、世界に誇れることを沢山やり遂げてきた国」
こういうことを、歴史を紐解きながら教えていけば、子供たちは「自分を大切に思う気持ち」を高めることができて、心も穏やかに優しい気持ちが持て、世の中のために、人のために役立とう、っていう気持ちが湧いてくるって。
そういう気持ちを持った人が、一人でも2人でも増えれば、日本という国は、もっともっと強く優しくなれるよね。