ついこの間、平成30年11月23日は、満月でした。
丁度1,000年前のこの日も満月だったのですって。
1,000年前というのは、寛仁2(西暦1018)年10月16日。
(今年の旧暦10月16日は、新暦では11月23日)
平安時代、栄華を誇った藤原道長が
「この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の 欠けたることもなしと思へば」
の歌を詠んだ日から、丁度1,000年後の日、しかも彼が見たのと同じ満月の夜でした。
すごっ!
藤原道長については、
ちょうど打ち込み終わった項目「海軍さんの歴史教科書 ~4.武士の勃興と元寇の撃攘 」に出てきます。
藤原道長が摂政政治を敷いて政治を私物化したために、力のあるものは中央から地方に移って、そこで力をつけて、後に武士となっていくんですって。
中央は華やかなものに溺れ、律令制度は形骸化、社会秩序は混乱し、国防も疎かになっていくなんて、しゃれにならないですよね。
この歌は、全ての権力を手に入れ栄華を誇った頃の気持ちを詠ったものなんです。
藤原氏は、天皇を利用して天皇より力を持とうとした人だそうですよ。
実は、この藤原道長の子孫が、近衛文麿。
近衛文麿は昭和天皇より10歳ほど年上だったそうですが、
権力を自分のものとしたいと画策していたことが、
最近の研究で明らかになってきています。
藤原道長と同じことを考えて、実行に移していた、そんな話があります。
シャレになりませんけど、ね。
この辺のショッキングな話は、また改めて。
コメント
[…] 藤原伊周は、藤原氏の全盛時代を築き「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」を読んだ藤原道長の甥。 […]