一二(いちに)の目 のみにはあらず
五六三(ごろくさん)
四(し)さへありけり 双六の采(さえ)
万葉集 長意吉麿(ながのおきまろ)
この歌、みたとき、目が点になりました☺
なんてユニークで楽しい歌なの?
すっごい!!
って感じ。
サイコロの目が6個ある、って、ただそれだけの歌よね。
なに?この奥行きの深さ!!
昔の日本は、「ひ、ふ、み、よ、いつ、む、、」と数を数えていました。
それが、どうして、「いちに、、」なのぉ?
と不思議におもったら、
中西進先生の本にありました。。
「いち、に」という数え方は、中国の言葉だったんですって。
つまり、この歌は、数の部分は外来語をつかっているのね。
おしゃれ♪
作者の長意吉麿(ながのおきまろ)が生きた時代は、
持統天皇の御代だそう。
万葉の時代の人たちは、サイコロが大好きで、
奈良時代には2回も双六禁止令が出たんですって!
長意吉麿(ながのおきまろ)の歌にこんな歌もあります。
大宮(おおみや)の 内(うち)まで聞こゆ 網引(あびき)すと
網子(あご)調ふる 海人(あま)の呼び声
声を出して読むと、心地いいですよね。
キット、ユーモアのある人だったんでしょうね。
ちなみに、この歌の意味は、↓
御殿の中まで聞こえてくるよ。 しかけておいた網を引き上げようとして
仲間をそろえている、 漁師の掛け声が。
です。
万葉集って、奥が深くって親しみやすくて、面白いね。
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