【海軍さんの歴史教科書】国史の回顧と我等の覚悟


この海軍練習兵用歴史教科書に出合って約1年。

漸く打ち終わりました。

「11章」から最後の「我等が覚悟」の章は、切なさと有難さが入り混じったようななんとも言葉にしえない感情を以て読み打ちこみました。

昭和19年。戦果いよいよ厳しくなっていく中で、年端もいかない若者がこの教科書で一生懸命勉強して、そして戦いにいったんですよね。練習兵は大体14歳くらいだと聞きました。海軍にはいるのは超エリートですよね。

日本を守ろう、日本の肇国精神を守ろう、その気概。

世界平和を願い、アジアの平和を願い、米英ソの攻撃からアジアを守り共栄圏を作ってリーダーとなりアジアの人々と平和な世界を築き上げるんだ、という思い。

それにしても、支那の対応・行動・考えは、今と一緒。

歴史に学ぶということはこういうことを言うのだな、と改めて思います。

今私たちがどう行動しなければならないかを考えるためにも、この教科書を読んでくださる方が一人でも多くなりますように祈らざるを得ません。

それでは、どうぞ。

国史の回顧と我等の覚悟

国史と肇国精神

我が国史には各時代により幾多の推移変遷(すいいへんせん)の跡(あと)が見られた。

しかもこの変遷を通じて遠く神代の昔から国史のうちに一貫して脈々と伝へられているものが實に肇国精神である。

畏(かしこ)くも 天照大神は恰(あたか)も太陽が一切の万物を育(はぐく)むやうに萬民に御聖徳を垂れてこれを撫育(ぶいく)し給ひ、しかもその大御業(おほみわざ)・大御心を永遠にこの国に実現あらせられるためにお下しになったものが天壌無窮(てんじょうむきゅう)の御神勅(ごしんちょく)であった。

即ち皇祖の御神勅は歴代天皇の御天職が皇祖の大御心を身に體し、皇祖に代わって御仁政を垂れ給ふべきことを教へ給ふたものに外ならなかった。

註)畏くも(かしこくも)– 申すも畏れ多いことに

天業恢弘(てんぎょうかいこう)と八紘爲宇

ここに歴代天皇の御政治は、人民を愛撫し給ふべき皇祖から享(う)けた大使命を如何に完全に果たすべきかに日夜大御心を砕き給うてゐるのである。

されば神武天皇の御東征以来、歴代天皇の御使命とされるところは一つには天業恢弘(てんぎょうかいこう)であらせられた。

この天業恢弘の御事業は大化改新・建武中興(けんむちゅうこう)・更には明治維新の大業に於て最も顕著に現れたが、かかる革新の大業が常に神武天皇御創業の古に復帰しようとのご努力とこれを翼賛し奉る国民の忠誠により輝かしい御事蹟となって現れたのは、神武天皇の御創業もまた天業恢弘の大御業であり、肇国精神の現われに外ならなかったからであった。

天皇が天下に宣布し給うた八紘爲宇の大精神こそは、實に皇化を世界に及ぼし、以てこれを永遠の平和と福祉に導き給ふ天業と肇国精神の広大無辺をお示しになったものであった。

註)天業恢弘(てんぎょうかいこう)– 高天原の理想を実現すること

神武の発動

されば、我が国における武力の行使は欧米諸国における武力とはその性質を全然異にし、皇祖天照大神の神勅に基づき、八紘爲宇の大理想を実現しようとする場合にだけ用ひさせ給ふものである。

それは決して個人としての闘争を求めるものでなければ、また他国を侵略するための武力の公私でもなく、ただ皇祖の大御心のままに皇威を以て世界の平和を確立し、人類の苦悩を救うための神武の発動に外ならない。

ここに天皇御親率を建軍の本義とする我が皇軍の崇高なる使命と、精強(せいきょう)を誇るその赫赫(かくかく)たる傳統がある。

帝国海軍の使命

この神武の発動によって八紘爲宇の大理想を実現することは、また我が帝国海軍の唯一無二の使命である。

古来我が国は海国日本として、その海上権の発展こそは国家の進運と最も密接な関係を有し、天皇の御親率し給ふ水軍の活躍こそ實に国家興隆の基であることは明らかに我が国史の教へるところであった。

ここに我が海軍は海国日本の信念に徹して飽くまで精強の伝統を保持し、神武を以て我が尊厳無比な國體を擁護し奉るとともに、皇威を広く世界に宣揚する使命に邁進しなければならない。

現下の情勢と我らの覚悟

然るに今や世界の情勢はアングロサクソンの横暴を打破して世界に新秩序を建設すべき未曾有変革の時代に遭遇(そうぐう)している。

殊に我が国は今こそ八紘爲宇の大理想を実現するため、一億挙(こぞ)って暴戻(ぼうれい)米英の撃滅を期し、神武の信念に徹する我が忠勇なる将士は、米英の反攻を邀(むか)へ撃って日夜壮烈なる激戦を展開し、盡忠報國(じんちゅうほうこく)の誠を盡してゐる。

今や戦局は決戦段階に突入してゐる。

この時、この米英の反攻を破摧(はさい)して大東亜戦争を完遂するものは、我が海軍を措いてどこにあるか。

しかもこの時を失すれば人類の苦悩は永遠に救われる時がない。

八紘一宇の大使命実現を双肩に擔(にな)ふ我等帝国海軍軍人の使命こそは、實に重大であり崇高である。

註)摧 – さい、くだく

仁慈愛民の御聖徳  (崇神天皇登極の詔勅)

惟(こ)れ我が皇祖(みおや)、諸(もろもろの)天皇等(だち)、宸極(あまつひつぎ)を光臨(しろしめ)すことは、豈(あに)一身の為ならむや。

蓋(けだ)し人神を司牧(ととの)へて、天下を経綸(おさ)めたまふ所以なり。

故(か)れ能く世玄(よよはるかなる)功を闡(ひろ)め、時に至徳を流(し)く。

今朕、大運(あまつひつぎ)を奉承(うけたまは)りて、黎元(おほむたから)を愛(めぐみ)育(やしな)ふ。

何當(いかにしてか)皇祖の跡に聿遵(のべしたが)ひ、永く窮り無き祚(あまつひつぎ)を保たむ。

(「日本書紀」)

神武の御精神

何(いか)でか鋒刀(つはもの)の威(いきほい)を假らずして坐(い)ながらに其の國を平(む)けむ。

願はくは、深く謀り遠く慮りて、姦(かたましき)を探り變(そむく)を伺ひて、示すに威(いきおひ)を以てし、懐(なつ)くるに徳(うつくしび)をもってし、兵甲(つはもの)を煩さずして自らに臣隷(まうしたが)はしめよ。

(「日本書紀」)

歴史教科書 終

海軍さんの歴史教科書「目次」
海軍教育局の練習兵用の歴史教科書を見つけました。 200ページ程の内容。簡潔にわかりやすく、 物語のように書かれてあります。 ...

海軍さんの歴史教科書 目次


スポンサーリンク
simplicity11
simplicity11

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
simplicity11