三種の神器に表徴されている三徳とは(安岡正篤『日本精神の研究』より)


三種の神器に表徴されている三徳とは(安岡正篤『日本精神の研究』より)

三種の神器(さんしゅのじんぎ)といえば、

八咫鏡(やたのかがみ)、

八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)、

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)

です。

三種の神器は、歴代天皇に皇位のしるしとして承継されてきました。

この「鏡」と「玉」と「剣(つるぎ)」は、三徳を示しているのだそうです。

三種の神器の承継に込められている日本精神について、想いを馳せたことなどなかったので、それぞれに意味があるなんて初めて知りました。

三種の神器が民族精神の三徳を示していることは、多くの神道論で唱えられているそうです。

安岡正篤先生の書によると、

「鏡」–誠より発する智慧

「玉」–穆(ぼく/なごやか)たる仁愛

「剣」–勇

三種の神器(じんぎ)は日本民族の精神生活の綱領を表しているそうなのです。

万有を包容しようとする「仁」(←玉) と

その無我より発して内外を照被する「智」(←鏡)

これに伴う不断向上の「勇」

これが、日本民族の三大「達徳」です。

中でもこの叢雲剣(むらくものつるぎ)は、日本刀となって日本武士道を発展させ、日本民族を欣求(ごんぐ)理想の勇者であらしめた。

註)欣求(ごんぐ)— よろこんで道を願い求めること
日本刀って、そんな深い心が込められていたのですね。
刀と武士についても、深い意味合いがあるそうなのですが、それはまた別な機会にして、
建国の神話についての説明を、安岡正篤先生の書から引用します。
我等の先祖より言い継ぎ語り継がれた建国の神話は教える。 太古イザナギノミコト、イザナミノミコトの男女二柱(にはしら)の神、大八洲国をかため給い、御長子 天照大御神(アマテラスオオミカミ)高天原(たかまがはら)をしろしめして、其の御弟スサノオノミコト出雲に下りまし、国を平らげて宝剣(ほうけん)を得、之を天照大御神に捧げられた、これ即ち叢雲剣(むらくものつるぎ)である。
後、大神(おおかみ)はニニギノミコトに告げてこの豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)をしろしめさせ給い、宝祚(ほうそ)のさかんなること天壌(てんじょう)とともに窮(きわ)まりなかるべしとて、八咫鏡(やたのかがみ)、八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)とかの剣(つるぎ)とを授けられた。これ帝の受け伝え給う三種の神器の由来である。
天照大御神こそは、理想が自己を実現する創造的進化を最も厳かに表徴する国民生活の霊源であり、大神が天孫降臨に際して、宝祚の盛んなることを天壌とともに窮まりなかるべしとおおせられたのは、まさしくわが民族の理想的進化の無限そのものを道破せるものではないか。そして、その際授けられた鏡と玉と剣は、明らかに無限なる創造的理想活動の三徳ー三つの根本的作用を示すに外ならない。
象徴の伝える心を感じる、そんな直観を養いたいものです。


日本精神の研究

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