「百人一首」や「万葉集」に興味を持った時におすすめしたい本5選(初心者向け)


小学生百人一首大会を開いた時には、小学生と色々な話をします。

この夏の大会では、勉強熱心な小学生たちが、それぞれ百人一首の愛読書や漫画本を持ってきました。こういう本で勉強しているんだなぁ、、凄いな、小学生!と感心。

ただ、子供たちが読んでいる解説があまりに杜撰で、こんな心のこもらない、歌の意味を履き違えた薄っぺらな解説を本にして子供たちに読ませていいのだろうか、と、心底がっかりするのです。

例えば、小倉百人一首。

一番歌の天智天皇の「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ」は、

「天皇が農民を搾取する歌でしょ?」

と笑いながらいう。

「えぇ~~っ?」

「天皇陛下が私たち国民をいじめているっていうように感じたことある?天皇陛下が田植えをなさったり稲刈りをなさったりするのをニュースで見たことあるよね。収穫したお米などを神様にお供えして私たち国民が幸せでありますようにとお祈りされてから、新米をおめしあがりになるんだよ。私たちはさっさと新米を食べちゃうけど、天皇陛下は11/23の新嘗祭というお祈りの日を過ぎるまでは新米をお召し上がりにはならないの。そういう天皇陛下のご先祖様である天智天皇が、農民を搾取していたって、ほんとにそうかな?」

「震災の時に上皇上皇后両陛下が避難所に来てくださったとき、みんながどんな風に感じた?」

など、ついでに天照大御神の話をしたりしていったら、

「そ~だよね~。いじめている歌なら千年以上も語り続いてこないよね~」と鋭い意見がでたり、、

私も、様々な解説本をみますが、大体同じ。

日本の国体を無視した解説が載っています。

百人一首の解説をきちんとしてくれている本って、ないのかなぁ、、

そんな思いに応えてくれる本をご紹介しますね。

また、その他 万葉集について、読んでいて楽しくなる本をご紹介します。

あくまで私の個人的な好みになってしまって恐縮なのですが、参考になると思います。

「百人一首」や「万葉集」に興味を持った時におすすめしたい本5選(初心者向け)

1.『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』


ねずさんの 日本の心で読み解く「百人一首」

この本を読むと次のことがわかります

  1. 小倉百人一首の歌の順番には意味があるということ
  2. 小倉百人一首の詠まれた時代の背景
  3. 日本とはどういう国なのか
  4. 天皇と国民との関係はどういうものなのか
  5. 西洋諸国の統治方法と日本の統治方法との違い

つまり、大雑把に言うと、

「日本の国ってこういう国だよね、だからこういう歌がこの時詠われて今に至る迄語り継がれてきているんだよね」

という大きな流れを理解することができます。

2.『和歌に見る日本の心』(小堀桂一郎著)


和歌に見る日本の心

この本は次に紹介する『平成新選百人一首』の姉妹編として出されたものです。

古代から大東亜戦争で特攻出撃の前に詠んだ若者の歌まで沢山の歌がおさめられています。

時代背景やその歌を詠まれるに至った景色などについても、まるで物語を読んでいるかのように語られています。

この本を読むと、次のように感じることができるでしょう。

  1. 和歌は日本人の心を読んだ記録だということを体感できます。
  2. 和歌から歴史を読み解く、その考え方、思考方法を習得できます。
  3. 昔の人々に思いを馳せることができます
  4. 簡単な解説書を読んだだけでは理解できない和歌の奥深さを味わうことができます。
  5. 先人の生きざまに感謝の念を持つようになります。

百人一首の歌の順番には、実はとても深い意味があります

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3.『平成新選百人一首』(宇野精一編)


平成新選百人一首

見開き1ページで和歌一首。解説もシンプルで取っつきにくくないです。

2で紹介した『和歌に見る日本の心』を読む前にこちらを読んだほうがいいかもしれません。

4.『中西進の万葉みらい塾』


中西進の万葉みらい塾 はじめての『万葉集』

「令和」という元号を提案された中西進先生が、小学生に出張講座をした内容をまとめたものです。

小学生向けと侮ることなかれ!です。

和歌は、こういう風によみといていくんだなぁ、、、ということを、子供たちと一緒に学ぶことができます。

中西先生の授業を受けてみたかったな、と素直に思います。

5.『清川妙の万葉集』


清川妙の萬葉集 (ちくま文庫)

奈良平安の人々の息遣いが聞こえてくるような解説です。

よろしかったら、下記ページを読んでくださいね。

清川妙先生の本を参考にしていますので。

大海人皇子(天武天皇)と額田王の恋が、壬申の乱の背景に?まさか(@_@)

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皇位継承をめぐって大友皇子(おおとものみこ/弘文天皇)と大海人皇子(おおあまのみこ・天武天皇)が戦った壬申の乱で、伊勢から吹いてきた...

以上、私のおすすめ5選です。

どの本も、読んで損はないです。

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