名にしおはば逢坂山のさねかづら 人に知られでくるよしもがな(25/三条右大臣)」からは、燃えたぎる恋心をこらえた男の姿が感じられます


名にしおはば逢坂山のさねかづら 人に知られでくるよしもがな」からは、燃えたぎる熱い恋心を抑えた男の姿が感じられます。

(後撰集 / 三条右大臣)

三条右大臣は、藤原定方のことで、お屋敷が三条にあったので三条右大臣と呼ばれました。

右大臣は、国の最高機関である太政官(だいじょうかん)の中でも太政大臣、左大臣に次ぐ三番目の位。今でいうと政府の重要閣僚といったところですね。

政府高官である三条右大臣が、近江から京に上る途中にある逢坂山で、木々に絡まるさねかずらをみて、誰にも知られないようにあの人に会いに行ける手立てがあればいいのになぁ、、と詠んだ歌です。

さねかづらというのは葛(くず)のことで、生命力が強く繁殖します、そのつるは濃厚に絡みつく性質がありますので、男女間の熱情をイメージさせます。

さねかづらは、同衾の意味もあります。

高位の公人が、焦がれて仕方がない女性に何とか人に知られずに会いに行く術はないものか、と旅の途中にさねかづらをみて詠んだ歌なのですね。

人に知られずに会いに行く術がないか、と悩んでいますので、道知れぬ恋心だったのでしょう。

三条右大臣は、そのお相手に会いにはいきませんでした。

天皇の民を預かる立場の閣僚が、身勝手な恋に突き進むわけにはいかないと自分を律した誠実な男心を読んだという解釈をする人もいます。

参考)


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