今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな[六十三番歌:左京大夫通雅]~2/11小学生百人一首大会受付中♪


今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな

(左京大夫通雅 さきょうのだいふみちまさ 993-1054 / 後拾遺集)

★現代語訳★

今になってはもうあきらめてしまおうと、人に頼むのではなく直接会って伝える手立てがほしいことよなぁ

★解釈★

『後拾遺集』の詞書に

「伊勢の斎宮わたりよりまかり上りてはべりける人に、忍びて通ひけることを、おほやけも聞こしめして、守り女などつけさせ給ひて、忍びにも通はずなりにければ、詠みはべりける」

とあります。

作者の左京大夫通雅は、藤原通雅のこと。儀同三司母は、通雅の祖母にあたります。

父は、藤原伊周(これちか)、祖父は藤原道隆です。

藤原通雅は、伊勢神宮の斎宮の任を終えて帰って来たばかりの当子内親王に一目ぼれし良い仲になります。この時の当子内親王は17歳、道雅は26歳。

当子内親王は、帰ってくる直前まで三年間、伊勢神宮の斎宮を務めていました。

斎宮というのは、伊勢神宮に祀られている天照大御神のために奉職する巫女のことで、独身の皇女がなる大切なお役です。

その務めを終えて帰って来た当子内親王にちょっかいを出したのですね、藤原通雅が。

それに激怒した当子内親王の父、三条天皇は二人の仲を引き裂きました。家柄の良い通雅だったけれど素行が宜しくなかったようです。その時に、道雅が詠んだ歌がこの歌です。

当子内親王は、落飾(らくしょく/身分の高いものが出家すること)し、6年後23歳の若さで亡くなってしまいます。

悲哀を感じざるを得ません。

参考)

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