三種の神器(じんぎ)は、日本民族精神の三大「達徳(たつとく)」を示しています。


『なら 記紀・万葉 名所図解-図解で楽しい!大古事記展編-』(奈良県発行)より

昨年 令和元年に践祚(せんそ)の式が執り行われました。

践祚というのは、天皇陛下が御位につかれることをいいます。

「践祚の式」の中に「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」というものがあります。

八咫鏡(やたのかがみ)

天叢雲剣(あめのむらくものつむぎ/草薙剣)

八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)

の三種の神器は、歴代天皇に皇位のしるしとして承継されてきました。

三種の神器(じんぎ)は、日本民族精神の三大「達徳(たつとく)」を示しています。

さて、この三種の神器(じんぎ)は、日本民族の精神生活の綱領を表していると安岡正篤先生は言います。

は、誠より発する智慧、無我より発して内外を照らす「智」を。

は、なごやかな仁愛、万有を包み込む「仁」を。

は、勇、なにものにもとらわれない不断向上の活動「勇」を。

表しているそうです。

三種の神器を奉戴(ほうたい/謹んでいただくこと)するということは、

日本民族の精神を象徴するものであるということです。

安岡正篤先生は、このようにも言っておられます。

象徴の価値を悟らぬ今の人々は直観を養うこと浅きを示す。

彼らは抽象的概念に欺かれて生命の泉に遠ざかり、

象徴の伝える心を感ずることができない。

三種の神器を太古迷信の遺習と嘲(あざけ)る者に対して、

私はただその浅慮を悲しむ。

然しながら三種の神器の何を意味するかを知らずして、

熱田(あつた)や伊勢を語る人も如何に多いことであろう。

『日本精神の研究』(安岡正篤著)P330

参考)

日本精神の研究

『御代替わり~平成から新しい御代へ』(神社本庁)

三種の神器に表徴されている三徳とは(安岡正篤『日本精神の研究』より)
三種の神器に表徴されている三徳とは(安岡正篤『日本精神の研究』より) 三種の神器(さんしゅのじんぎ)といえば、 八咫鏡(やたのか...

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