先の大戦で、本当に多くの優秀な若者が散華されました。
時々、英霊の言乃葉を読みます。
昭和19年にフィリピン方面の海上で散華された海軍兵曹長 田中勝さんが、お嬢さんに残した言葉をご紹介します。
「出征に際し 愛児に訓(さと)す」
そこ許ら幼にして聖戦に父を失ひ、
日常生活において心の底に空漠を感ずることあらんも、
父の国に殉ぜし意義を慮(おもんぱか)り、
むしろこれを誇りとして、強く正しく、母を扶(たす)け、
社会に尽し、日本婦人として充分皇恩に報ゆべし。
殊に女性は心清く優しく情操豊かならざるべからず。
学芸に秀ることはよろし、
これが為 女徳を失はざること肝要なり。
生活の為 職に就く場合、はた又長じて結婚する場合も、
能く父の訓(おしえ)を思ひ、
修養につとめ、高潔なる志操を持ち、孝養を怠る勿れ。
出師(すいし)にあたり一言はなむけとする。
幸運を祈る。
父
昭和16年12月4日
『英霊の言乃葉(1)』靖国神社刊より
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数日前、久しぶりに靖国神社に詣でました。
神社の境内に吹く風は、いつもとても清々しくて、心が洗われるのを感じます。
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