春りんどう :詩 渡辺理恵


春りんどう

私は思わず身震いをした

空の中から やわらかい光の群れが

こちらに向かって近づいてくる

あの光は あまりにもこわれやすいから

そっと 受けとらないと いけない

欲ばりな私は

身がまえて

精一杯に腕を広げて 光を待った

それは

「夢」という名の空からの贈り物

私の腕からあふれた光は

星型の花になって

春のはらっぱに散った

詩集『くさの花はこころの鏡』より

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